民泊の“宿泊者”は遺体だった…葬儀簡素化で横行する非常識
【遺体一時預かり】民泊ホストが葬儀業者から請負
「遺体をちょっと預かってもらえますか?」と言われたら目が点になる人は多いでしょう。
でも遺体を預かるという行為は日本には規制はなく法律上は問題はありません。
合法だからと言って隣の人が頻繁に遺体を預かっていたら不信感を持つようになるでしょう。
そんなデリケートな件で問題となってしまったのが、大阪市住吉区の住宅街にある民泊のホストです。
近隣からは「やめてほしい」とクレームが入りました。
民泊に入れ代わり立ち替わり出入りしていたのは既に死んでいるゲストだったとはゾッとする話です。
住民のクレームから発覚
問題の民泊は大阪市住吉区の住宅街にありました。
民泊ホストの外国人男性は法に触れないとは言え近隣に「人間のゲストが来ないので遺体を預かっています」と断るのはやはり無理でした。
段々事実を知ることになった住人の心理的ダメージは想像に難しくありません。
こういう噂は広まるのも速いものです、自動車からストレッチャーで人が運び出されている顔まで布がかけられている、こうなると「どういうこと?」と考えてしまうでしょう。
黒のワンボックスカーが停まっているのを発見「まさか?!」そしてついに霊柩車から棺が運び出されるのを見たら「間違いない!」と恐れていたことが事実だろうということを確信します。
暫く庭を観察していると運び込まれた遺体が何日も放置されているのを目の当たりにして「もうあり得ない!」とついに役所に通報という流れになりました。
78歳の男性の2階の部屋からは実は全て丸見えでした。
「隣の民泊が遺体置き場になっています」この電話をとった担当者の心情も前代未聞だったに違いありません。
遺体の一時預かりを始めた理由
コロナ直撃になる手前の去年の春にこの建物を手に入れた外国人男性は市の許可を取得して民泊を始めました。
しかし感染が広がり外国人はもちろん国内のゲストの宿泊すら見込めなくなりました。
完全に行き詰っていた所で巧妙な葬儀業者が救世主となって遺体の一時預かりを安価で請け負うことになったのです。
一か月に数体は住宅に遺体を運び込んでいたといいます。
近隣住民が市に通報してからもやめる気はなく建物が売れるまで続けることを希望しているといいます。
法の網から漏れる遺体の一時預かり
遺体を一時的に預かることは実は犯罪行為ではありません。
遺体を24時間以内に火葬することは墓地埋葬法で禁止されているものの、一時的な安置については何の規制もありません。
市の斎場霊園担当者は民泊業者に依頼した葬儀業者が悪質だと考えています。
男性は「葬儀業界は触れてはならないというイメージもあるが、悪質な業者を排除し、消費者を守るためにも行政によるルール作りが必要だ」と訴えていると言います。
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