「住むホテル」によって加速する不動産ビジネスのプラットフォーム化
住むホテルの増加
サブスクとはサブスクリプションを略した言葉です。
商品やサービスを一定期間、一定額で利用できるシステムです。
この言葉はここ10年の間に最も日本の生活に溶け込み当たり前のように使われるようになったと言えるでしょう。
その流れは昨今衣食から住へと勢いを強め始めました。
大手ホテルが「住むホテル」のサービスの供給に力を入れ始め需要も追随し定着しようとしています。
大手ホテルが「住むホテル」サービスを開始
36万円という高額で帝国ホテルが2月1日に販売した月額定額のサービスアパートメントプランは即日完売したと言います。
追って2月25日三井不動産と三井不動産ホテルマネジメントが15万円の月額で提携のホテルを一つまたは複数住み替えて利用できる「サブ住む(すむ)」を開始しました。
こちらの需要も好調だといいます。
その後ホテルニューオータニ、京王プラザホテル、東京マリオットホテルといった都内のブランドホテルも次々同様のサブスクプランを始めたといいます。
「住むホテル」のセールスポイント
大手ホテルが部屋を提供するからには不随の充実した施設の利用が漏れなくついてくることはサービスが選ばれる理由の一つでしょう。
マイカーがあるなら駐車場も使えるし、ジムに行かなくても毎日筋トレが続けられる、大浴場のサウナに好きな時間に入れるのも嬉しいところです。
ただ集客の一番の吸引力は生活に密着したサービスの方にあるといいます。
掃除をしなくていい、リネンやアメニティの交換もデイリーで気にしなくていいといった楽々な生活を可能にするサービスが受けているといいます。
安全安心な生活を可能にするコンシェルジュの見守りや、朝食付きサービスも大手ホテルならではのありがたいサービスのようです。
「住むホテル」の需要供給が増加する理由
「住むホテル」が増えつつある理由は供給と需要両サイドにあります。
供給のホテル側にとっては、この道を選択せざる得ない、いつまで続くか不明なコロナ禍の影響が理由です。
東京五輪は無観客がささやかれインバウンド需要を口にすることすら許されないような状況の中で切り札として異例とも言えるアブノーマルなサービスを開始することになりました。
コロナ終息の時が先にシフトすればするほど「住むホテル」のサブスクサービスが定着するに違いありません。
需要側としては一つのものに固執せず、シェアとかサブスクとかそういった新しいあり方にストレスを感じない、お金を持った若者たちの存在です。
車はもちろん仕事さえも時々の求めに応じて変化することに抵抗がない特に1980年以降に生まれたミレニアム世代の成功者たちです。
お金があっても彼らの夢の生活は庭付きの一戸建てに住むことではなく、家事代行付きのホテル生活寄りと言えるのです。
面倒なことを全て省略したいという次世代の潜在的ニーズが住むホテルのサービスにつながっているとも言えるでしょう。
敷金礼金と言った面倒な不動産手続きもしたくないし、最低限の清潔をもたらす清掃、アメニティやリネンの交換すらやりたくない、面倒な身の回りの管理すらコンシェルジュにお願い出来るならこんな最高の生活はないという本音が顕在化した結果と言えるでしょう。
「住むホテル」の今後どうなるか?
「住むホテル」は供給側のホテルの利益を考えるとメリットはそう多くはありません。
単純な収益も通常の客室の提供の方が多いのは明らかだし、客層もお金に余裕がある個人で仕事をする若い人たちに限られているという不安定な市場ということです。
ただ「住むホテル」としての客室の活用は、収益0の空き室を持てあましているよりはよっぽど賢い選択と言えるでしょう。
今後また同じ様な打撃を受けた時には後戻りすることは大いにあり得る有益なプランであることは間違いありません。
そして民泊を始め他の長期宿泊サービスが客層を広げるためには清掃やアメニティサービス、コンシェルジュの提供のニーズに注目することは今後不可欠と言えるでしょう。
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