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2022/1/10

「期待してたのに」観光関係者落胆 さっぽろ雪まつり2年連続中止

「期待してたのに」観光関係者落胆 さっぽろ雪まつり2年連続中止

「さっぽろ雪まつり」2年連続のオンライン開催!観光関係者の失意の声

札幌観光は極寒で集客が難しいシーズンでも「さっぽろ雪まつり」という強みがありへっちゃらでした。

ところが昨年コロナ禍でまさかの中止に大打撃を受けました。

そして今年も引き続き中止が決まりました。

実行委員会は会場の大通公園とは離れた場所で撮影用の一部の雪像を製作して映像配信する昨年同様のオンライン開催を発表しました。

札幌市の幹部は「大通公園に雪像を作ればどうしても人が集まってきてしまう」と説明しているといいます。関係者の声、開催地札幌の観光関係者の現状をお伝えします。

市民と観光関係者の異なる思い

2022年の「さっぽろ雪まつり」の中止が正式に決まったのは18日のことでした。

札幌の市民は連日の感染拡大で中止は致し方ないことと納得の声も聴かれています。

しかし観光関係者はそう簡単には行きません。2年連続でより所のイベントを失い誰しもの心が日本最北端の極寒の海に沈んでいこうとしているところです。

札幌観光関係者の嘆きの声

札幌狸小路商店街振興組合の島口義弘理事長は年末年始の束の間、観光客で賑わう札幌の街を見ながら、大通公園の雪像設置に際してはこれ以上の集客を疑う気持ちはなかったに違いありません。

「さっぽろ雪まつり」中止からの絶望感は計り知れないものでした。

絶望感は昨年の無観客のオンライン開催の経験からも増幅されています。

例年ならインバウンドも含めて200万人以上の旅行者が訪れ、北海道全体がイベントで盛り上がります。

もちろん最寄の狸小路商店街にとっても一年で一番忙しい期間に違いありませんでした。

それが昨年初めて「さっぽろ雪まつり」がオンライン形式の開催となり観光客などどこを探してもいないという忙しさとは無縁、どの店先でも心に木枯らしが吹くダメージを味わったのです。

島口理事長はコロナ収束後の代替イベントの実現で賑わいが戻ることを願っています。

雪まつりで盛り上がるはずだった札幌市・中央区の大通公園に隣接する「ガラク」は人気のスープカレー店です。

雪まつりが始まると例年連日100人の長蛇の列に大忙しの人気店でした。

それがコロナ禍で80%の客が去り行くも何とか持ち越してやっと年末少しずつ活気が戻りつつあったところでした。

それだけに雪まつりへの期待感はMAX膨らんでいたに違く何度ため息をついても心の真ん中のわだかまりは解消されそうにありません。

北海道民泊協会の思い

北海道にも約30の民泊事業者が集まり北海道民泊観光協会を作っています。

代表理事の荒川誠一さんは2月の民泊の宿泊予約数についてほとんど皆無と話、さっぽろ雪まつりがオンライン開催になればこのまま冬が終わり夏の観光シーズンまで客足が戻らないだろうと少しの期待も見い出せず諦めモードの崖っぷちに立たされているようです。

札幌市内の民泊施設数の現状

札幌市内の民泊施設数はコロナ禍以前の2019年と比べると半分以下の40%まで減少してしまいました。

観光庁のデータでたったの1336件です。

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