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2022/2/07

注目高いワーケーション 茨城県内自治体、誘致に力 物件情報や体験プラン 移住の促進視野

注目高いワーケーション 茨城県内自治体、誘致に力 物件情報や体験プラン 移住の促進視野

キーワードは“ワーケーション”茨城県あげての移住者取り込みプロジェクト

コロナ禍のビジネスで広がりを見せているのはワーク(仕事)とバケーション(余暇)を融合させたわーケーションです。首都圏から遠くない茨城県内で企業や個人を対象に仕事と余暇を両立させる生活を提供する取り組みが始まっています。短期の滞在や都心の自宅とワーク拠点の地方を行ったり来たりする2拠点生活を体験してもらい行く行くは完全移住を希望してもらえるように道を作りたい考えで進めています。土浦市とかすみがうら市の取り組みをご紹介します。

土浦市の「テレワーク移住体験」

都内までストレスなく通える土浦市はそれを強味に不動産業界と手を組んで「テレワーク移住体験」という首都圏の企業と在住者を対象に2拠点生活を体験してもらう機会を提供しています。セールスポイントは自転車道「つくば霞ケ浦りんりんロード」です。気持ちいいサイクリングという日常のエクササイズを取り入れ仕事の生産性向上につなげたい、そんなワーカーを応援しここに住もうという欲求につなげる事が目的です。

「テレワーク移住体験」に応募した宮坂夫妻

宮坂俊夫さん、妻の直美さんは都内の賃貸物件に住んで来ました。50代にして新型コロナのパンデミックを体験し生き方が変えられることになります。生活拠点を変えてみようかという思いが芽生え実行に移そうとしています。きっかけは在宅勤務テレワークが増えたことでした。昨年11月に土浦市が実施した「テレワーク移住体験」に参加してみることにしたのです。応募条件にマッチした首都圏在住ということで2泊3日土浦市内のホテルに泊まりました。部屋では仕事余暇時間にはサイクリングを楽しみました。まずは東京都、土浦市いい意味でどっちつかずの拠点を決めない2重生活を選びます。将来的には土浦市への移住も考えているといいます。今後生活で重きをおきたいのは生活の質だといいます。

かすみがうら市の企業向け実証プロジェクト

かすみがうら市ではもっと踏み込んだ実証プロジェクトに取り組んでいます。農業や起業者向けの研修を宿泊施設「古民家江口屋」を拠点に進めています。主なターゲットは企業や団体など法人です。農家と消費者をつなぐプロジェクトや、農業後継者を発掘する農業体験のワーケーションにアプリ開発などを手がけるIT企業などが参加しました。「訪れてもらい体験してもらい後継者として移住してもらえれば」というのがかすみがうら市が目指すところです。

茨城県が支援金制度 も用意

茨城県内では他に常陸太田市やひたちなか市も余暇と仕事の体験ツアーを実施して海や山をアピールしました。ワーケーションや2拠点生活で新たな移住者を取り込もうという取り組みは県内の市町村に広がっておりテレワーク移住者も着々と増えています。昨年1~10月の茨城県と首都圏の転出者は前年と同時期と比べて4千人も減少しました(総務省データ)。茨城県は移住支援金制度を用意して移住者を歓迎します。登録企業138社に就職した移住者への支援金は最大で100万円です。

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