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2022/2/14

外国人が消えた東京・山谷地区の簡宿街 コロナ2年目試練の年末 生き残り策に成果も

外国人が消えた東京・山谷地区の簡宿街 コロナ2年目試練の年末 生き残り策に成果も

外国人が消えた東京・山谷地区の簡宿街 コロナ2年目試練の年末 生き残り策に成果も

インバウンドゼロの山谷地区の宿泊街の窮状!

これからは高層マンションとSNS山谷地区と言えば都内でも一風変わった個性的なエリアです。台東区と荒川区の外れに位置し120軒もの簡易宿泊施設が並んでいます。コロナ以前は宿泊の快適さよりもとにかくどこにでも行ってみたいB&Bを渡り旅する各国の人たちに選ばれて人気を博していました。宿泊施設の間を行くと部屋の多くに電気灯り人影が見えて夜でも活気がありました。これは過去のことでコロナ2年目にして常時真っ暗です。山谷エリアの現状さながら象徴しています。「相撲の本場所で日本に来るたびに利用してくれるアメリカ人もいたのに、外国人は1か月に1人いればいいくらい。予約自体もない」そう話すのは、「エコノミーホテルほていや」のオーナー、帰山哲男さんです。暗中模索する帰山さんの話から山谷のノンフィクションな現状をお伝えします。

山谷「エコノミーホテルほていや」の現状

山谷エリア全体が明らかにイメージアップしたのは2002年の日韓サッカーワールドカップの時でした。簡易宿泊施設がホステルやドミトリーということで大勢の観戦に来る外国人を引き込むことになったのです。帰山さんの「エコノミーホテルほていや」は山谷で何代も続く宿泊施設の一つですが、この頃から外国人の利用も増えコロナ前までは稼働率は70%もありました。ところが現在は外国人はもちろん日本人の一般旅行者の宿泊すら無きに等しいのが現状です。唯一定期的に東京に来る行商の人や常連のお客さんだけで何とか息を繋いできたところだそうです。部屋を70室も抱えながら稼働率はわずか30%ほどまで減ってしまいました。何とか立ちゆかせるために減らしたのは従業員と清掃日数だといいます。同じ様な経営状況で建物すら残しておけなかったのは帰山さんの弟の宿泊施設でした。外国人を中心に受け入れてきたことが痛かったと言わざるを得ないということです。

山谷エリアのこれから

山谷エリアで宿泊施設が撤退する中で逆に増えているのが賃貸用マンションです。10階建て以上のマンションが次々建設中で「これまで山谷では居住者としてはまずいなかった若年夫婦も住むようになればイメージアップにつながる」と帰山さんは前向きな予想をしています。

帰山さんの挑戦

帰山さんはお客さんがよく見るというGoogleマップへの記入を中心に前向きな情報発信に力を入れて行こうとしています。住人しか知らない数ある地域資源を発信して行きたいと考えています。「山谷自体は決して観光地ではないものの下町の宿の面白さを伝えて行きたい」と語調を強め語ってくれました。

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