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2024/11/01

「レトロな街並み」民泊で金山町の魅力発信 都内から移住、事業化

「レトロな街並み」民泊で金山町の魅力発信 都内から移住、事業化

金山町の魅力を伝えたい!都内から移住し古民家民泊を開業

地域の魅力を伝える体験型民泊「樹々庵(じゅじゅあん)」が開業しました。

岐阜県下呂市金山町田島の古民家を借りました。

古民家が建てられたのは150年前でオーナーにとっては2店目になります。

オーナーは2年前に東京から移住してきた佐藤文(あや)さん39歳です。

初めてこの町の金山で始めた民泊「つむぎ」は県外の宿泊客にも人気で、これに乗っかって2店目へとコマを進めました。

オーナーの就職まで

山形県で生まれ育った佐藤さんは、イギリスに留学してロンドンの大学で現代美術を学びました。

また、日本とイギリスを結びつけるシステム、グローバルガバナンスも勉強しました。

日本に帰国したあと、東京のシンクタンクで働くようになったといいます。

オーナーの退職まで

佐藤さんは東京のシンクタンクで働いていましたが、仕事が忙しすぎて日々の健康がままならなくなっていました。

昇進を目指して頑張っていましたが、このまま働いていたら人生の幸福度はどうなってしまうのかと疑問を感じるようになりました。

結局、退職という選択肢を選びました。

金山に移住してきて

早期退職して佐藤さんは金山に移住してきて、都会では考えられない人とのつながりが持てる日常に驚かされたといいます。

例えば、住み始めて間もないころから気軽に総菜や野菜を分けてもらったことなどでした。

地域の人達とのエピソードを振り返って、一番人の豊かさが感じられた話は「他の地域の人たちの生活の責任は自分にもあるという考え方」だったといいます。

民泊「つむぎ」オープンまで

聞き捨てならなかった地域の人たちの話は「地域の人たちと日常的に話すなかでよく耳にしたのは「若い人がどんどん出て行ってしまう」という悩みでした。

そんな中で自分と同じで都会よりも地方がいいと思っている人は少なくないんじゃないかとインスピレーションが湧いてきたといいます。

そんな気持ちが民泊「つむぎ」のオープンにつながったといいます。

探求している価値について自分自身に問いかけてみたところ1つキーワードが浮かんできました。

「自然、人とのつながり、土着の文化」です。

それに、国道41号沿いの渓流の景色や、レトロな街並みが当てはまったといいます。

そして、空き家バンクで築約90年の木造の2階建の古民家に行きつきました。

そこをリノベーションして「つむぎ」を開業しました。

2022年度の営業日数は上限に近い約140日となりました。180組もの人達が泊に来たといいます。

金山みらい協議会

佐藤さんが伝えたいのは金山の人と人とのつながりの魅力です。

関わりを大切に支え合うのが当たり前の生活が素晴らしいと考えています。

そして昨年、移住者を増やそうと相談事業、情報発信の拠点となる「金山みらい協議会」を地域の人たちと立ち上げました。

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